一周忌の法要と納骨は、先日済んだ。
なので特別何かをする訳でも無かったのだが、命日である今日、私は有休を取った。

結構な夜更かしをしてしまった事もあり、普段の休日と何ら変わらない時間を過ごしつつ、出掛ける準備に取り掛かる。
夕方着を目安にのんびりと、家を出発。
うちからお寺へは、車で約30分。一周忌の際には彼の家からみんなで向かったが、こうして自分の家からお寺へ赴くのは早、二度目。

先週末、彼の友達が参ってくれて、私も挨拶に伺った。泣いてしまうかと思っていたが、友達お二人のお陰で時には笑い合いながら彼の話に華が咲く、和やかな時間を過ごす事が出来た。

そんな訳で、一周忌法要から3週連続のお寺通いだが、この季節なのでお花は早くも萎れかけ。
新しい墓花に、向日葵を一輪ずつ足した。
単なる私の好みだが、夏だし命日だし彼の誕生日も近いし、華やかで良い。

本当に急逝した彼だが、ずっと言っていた事があった。
数年前に亡くなった愛猫は、自分の墓に一緒に入れる、と。

唯一の遺言となってしまったその願いだけは、叶えてあげたかった。
彼にとってのその猫ちゃんは別格の存在なので、きっと今、幸せだと思う。
甘えたな彼だから、人間の年齢で云えばおばあちゃんだった猫ちゃんが向こうで迎えてくれて、私も少し救われた。

ありがとう、猫ちゃん。
私の事も覚えていてね。彼と一緒に迎えにきてね。


帰宅して、更に花を足して飾って、彼の好きな物をお供えして私も食べて、そして久々に、彼の動画を観た。
泣いた。いっぱい泣いた。
こうしている今でも、電話が鳴るのではないか。
家に行けば、こんなふうに部屋で過ごしているのではないか。
最後の最後まで見届けているのに、今でもそう思う。
彼が居ない事が、不思議に思える。

早く時が流れていけばいくほど有難いのに、とうとう一年経ってしまったのだとも、思う。
去年の今頃を思い、生きていた彼を想いながらこの一年、なんとか過ごしてきたからか。
今日からは、去年の今頃の彼が居ない事を、不安に思う自分が居る。

それでも陽は昇り朝が来る。
彼に逢える日がまた一日近付いた。そう考えてこれからもなんとか、生きていくしかない。










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