彼が恋人であり親友でもあった私には、このゴールデンウィーク然り、長期連休など粗粗苦行のようなものだ。
予定が無いが故に毎朝のんびり寝てはいられるのだが。

平成の大晦日だの令和だの、お祭り騒ぎの世間とはかなりの温度差を感じながらも、私は終わりゆく平成と始まる令和に、涙を流した。彼の居た平成が終わり、彼の知らない令和が始まったからだ。

分骨してもらった、小さなたまごの形のお骨入れを両手で包んで胸に抱いて、泣いた。

私の心は、平成に取り残されている。
私の幸せの記憶は彼と共に、平成に在る。

あとは唯々、時が早さを増して流れゆくのを願うばかりだ。









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