年末年始に限らず、長期連休はあっという間に終わるものだとずっと感じていた。

「もう連休半分終わったで。早いな。」

決まって彼がそう言っていた事を思い出す。


人生初ではなかろうかと思う程、この年末年始の9連休は長く感じた。
大晦日から三が日までの4日間を引きこもって過ごした事も人生初。
だが、正月も4日目にして漸く外出して、年末から持ち越していた洗車をし、彼の家へお邪魔して。翌日も少し買い物へ出掛けた事で、澱んだ気持ちも少しは浄化されたようで父にも少しだけ、優しくなれた。
これでも一応、罪悪感はあるのだ。
たった一人の親なのだから。

罪滅ぼし、では無いが今日はお墓参りに行ってきた。
もう一人の親である、母のお墓へ。
母が亡くなってからは20年以上になるが、母を亡くし、婚約者を亡くし。我ながら可哀想、と思う。
なら尚更、たった一人の親に優しくすべき、なのだが。
なんと云うか、親子なんてあまり長く一緒に居るものじゃないな、と。
新年初の墓参りで私が母に話した事は、父と兄が健康に過ごせるよう見守ってあげて。と、あとは、
『お母さん、私は早く彼の所へ行きたいよ』
なのだから、そんな事言われて母も困ったかもしれないが、貴女の娘は本気で切実なのだ。
だからと云って自らどうこうはしない。
誰かに引き止めてもらいたいのでは無い。
唯々、私の願い。
それだけなのだ。





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